
3/20(祝)今年もScratchプログラミングチャレンジを開催しました。Scratchプログラミングチャレンジとは、「決められた時間内に提示されたテーマに対してその場でスクラッチプログラミングを行い、テーマに、より近い魅力ある作品を参加者投票にて決定するスクラッチプログラミング競技会」です。元々開催に至った経緯について触れさせてください。松戸市では数年前から小学生向けにScratchを使用したプログラミング支援の場を提供しています。1回/月の場の提供はあるものの、その成果を広める場があったらいいなとその後、プログラミングコンテストの場が生まれました。開催にあたり、コーダー道場まつども協力させて頂いておりますが、Tech Kids SchoolやCygames社(プログラミングカフェ)の協力を経て、少しずつ松戸市での活動が定着して来ています。「学びの場」「発表の場」の次として「挑戦の場」が出来ないか?ということで「ゼロワングランドスラム」をお手本とさせて頂き、松戸でも開催しようと始めました。昨年の様子はこちらを参照してください。
今年の開催の様子を報告します。

テーマは当日ルール説明の後に発表となります。今回のテーマは「イライラ棒」です。迷路のようにメインのキャラクターを画面上のルートに沿って操作してゴールを目指します。途中障害物に触れると何かしらのペナルティが発生するといったようなゲームを作成するお題となります。

今回の参加者は7名(小学3年生~高校生)まで幅広い参加がありました。7名というと、若干少ないと思われますが、全作品をその場で評価したり試遊したりする時間を考慮すると10名弱がちょうどいい人数のような気がしています。

最初のルール説明から参加者のみなさんは目が輝いて頼もしいです。見ている方もワクワクしてきました。作品作成時間は約90分、各自途中で休憩を入れてくださいね!と伝えましたが、みんなモクモクと作るのに集中しています。熱気が伝わってきます。昨年のドライブビングゲームの時にもコメントしましたが、どれとして同じアクションはありません。今回も、見ていると、いきなりブロックプログラミングを始める子もいれば、キャラクターを丁寧に作っている子もいます。背景の迷路の作成から取り掛かる子もいます。

三者三様、本当に客観的に観ていて取り組み方の違いに驚きです。「イライラ棒」というお題からも障害物に触れたときにどのようなアクションにするか?、各々工夫がされていて短時間でどのような仕掛けを実現するのか?っていうのも興味があるところです。
この作品は迷路事態が暗闇の中にあり自分の周りだけが明るく見えるような仕掛けがされています。

大きな敵キャラの手がくるくると回っているところを避けるのですが、操作するキャラには重力があり、その場にジッと留めることが出来ないで下に落ちていく仕掛けがされています。

この作品は迷路の経路を自動で作成して横方向か流れて表示されます。自動で作成されるため避けられない壁が出てきます。なので必ずしもNG!とするのでなく、すり抜けることを前提として減点する仕様を取り入れています。最初にゲームの難易度も設定できるしくみにもひと工夫ありました。

あっという間に90分が過ぎてしまいました。試遊の時間です。どの作品も中途半端なつくりになっておらず、参加者みなさんともゲームの体(完成に近い)状態になっているのがすごいです。短期間で色々な機能を取り入れてあり、余裕のある子はゲームの最初に使い方のページまでしっかりと作ってあります。

全員が全員の作品を試遊します。その際のお作法(ルール)として、他の人の作品に付箋で何かしらのコメント残すことをお願いしました。

これは、自分では気づかなかったこと。もっとこうするといいねというアドバイス。客観的視野や思考の整理を養う意味を込めました。役に立ってくれたかなぁ。。。
さてと最後に評価結果と発表会です。
採点方法はオーディエンスです。参加してくれた全員と見学に来てくださった保護者や関係者も一緒に試遊してもらった結果、良かったね!と思う作品に色のシールを貼って採点します。どの作品も楽しかったですが、評価の良かった3作品について作成者に試遊しながら発表してもらいました。

反省会では、大人の参加もできるようにしたいという意見があったので、是非次回は大人参加があるように力を入れたいです。また、発表タイムを多くしたいという意見もありました。チャレンジの場に出てくるどの作品もとても見ごたえがあります。ひとつずつ説明を聞きながら見てみたいと思いました。
作った作品を公開する許可を取っていなかったので、次回はどんな作品だったのかを公開できるようにしたいと思います。

少人数でのイベントとなってしまうところは致し方ないのかなぁとは思っていますが、イベントの回数を増やしてこのような機会が普通に開催できるよう「挑戦」していきます。